聞いたCDの感想を書く

個人的な感想を個人的な言葉で書くだけ 中身はマジでないです

人間と動物/電気グルーヴ(2013)

人間と動物

人間と動物

出会った時期:2018年6月くらい?
 電気に興味持った人に「どれから聞いたらいい?」って聞かれたら、ベスト盤の次にとりあえずこれを答えると思う。私は電気の歌モノが好きなので、歌モノオンリーとあればオススメするしかないよ。
 電気のエッセンスはありつつ、こざっぱりしてて聞きやすい(じゃあ「P」みたいな曲も無難なのか?と問われるとどうかなとは思う)(そこが一種のエッセンスだよ)。

1 The Big Shirts

 歌詞の意味が全然分かんないんだけど、「ボート借りるだろ」のくだりに関して卓球氏が「そうだ思い出した!」とかって話しているのを聞いて、書いたのを忘れるほどの歌詞なの!?と思った。あとあまりにも個人的すぎて申し訳ないんですけど、「ボート借りるだろ」のくだりを聞くたびに映画「Manchester by the Sea」のボートのある風景を思い浮かべています。誰にも伝わんなさそう。
 ライブで明らかに腹が丸見えなのにBig Shirtsと連呼する瀧氏がシュールすぎる。「Mondayささくれ」のところで卓球氏が人差し指を舐めるのはささくれを舐めてるってことでいいの?
 こういう曲をニューウェーブっていうんですか? 違う? もうぜんぜん分かんない音楽のジャンル。

2 Missing Beatz (Album version)

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 ケツをバーンとする曲。コ~ケコッコ~!
 歌詞の意味が全然分かんないんだけど、聞いてて気持ちいいし歌っても気持ちいい。意味が分からないなりに抱いているイメージは、渋谷のスクランブル交差点のような都会の広場の雑踏。特にハロウィンとかのイベントで秩序が崩壊していってるさまを思い浮かべる。
 ライブでの「今の絶頂感 つまり全能感」のハモりの気持ちよさと格好良さ。やっぱり二人の声の響きがとっても好き。

3 Shameful (Album version)

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 ガムのCMとてもシュールじゃないですか? 30秒バージョンもあったんだろうか。
 ライブでの「SHAME」からの繋ぎが超格好良くて超好き。シングルまだ買ってないので近々買います。「DECADE」のライブバージョンは特に印象に残ってなかったんだけど、「SHAME~Shameful」が好きになって初めてこの曲の聞き方が分かったような感じ。ここをこうやって楽しんで聞けばいいのね!という。
 従来の電気っぽさはない曲だと思うんだけど、味付け濃いめカロリー高めのエネルギッシュな音と言葉がサイコー格好いいし、やっぱりこの二人の歌声が好きなんだなって再確認できる曲。DVDのコメンタリーで牛尾さんも言ってたけど、ライブだとソロ回しの流れがあるのが楽しい。サンバホイッスルすげぇ愉快。祭りだ!!
 アルバムのインタビューで「経験と言えるものは恥さらし」に言及してたものがあったけど、私もまさにそこが好き。全体を通して文章になっているわけじゃないのに、まさに「離れてみると何かの形に見える」やつ。わ~い歌詞がエモい電気だ~!
 あと全然関係ないけど、上述のインタビューで「予備知識がない客でもそれはそれでOK」みたいなことが書いてあったので(瀧さんの発言だから2人の共通認識とは限らないけど都合良く解釈します)、そのおかげで私は今ここで電気の曲が好きだよ~っていう話をしています。

4 P

 「ユーのネヴァー」を思い出すスキャット。歌詞に意味はないんだろうけど「3000も水増し」のところは今考えると予言のようで面白い(2019年1月現在、それっぽいニュースが過去に複数あった)。2:17あたり「ディスニーランド」って言ってない??

5 Slow Motion

 エモエモのエモ。「柿の木坂」と並んで好き。メロディに寄り添って流れていく言葉の響きがとっても好き。具体的なことは何も語ってないのにこのエモさはなんだろう? 言葉選びの天才か? 天才です!
 「約束は多分3時」という言葉に感じる既視感はなんだろうと思ってたけど、「午前三時のおとぎ話」(Shameful)だった。この「3時」に関しても、「殺伐の景色」という言葉選びに関しても、語りすぎない物語性が本当に好きだ。語彙が貧弱すぎてとにかく好きだとしか言えないけど好きだよ。
 「柿の木坂」とは違って現在時間の描写はないのに(秋ということは分かるけど)、メランコリックな音のせいか夕方のイメージが強い。やっぱりここから日が暮れていく感じ(「TROPICAL LOVE」が比較対象です)。
TROPICAL LOVE/電気グルーヴ(2017) - 聞いたCDの感想を書く
 スローモーションと言えば中森明菜を想起するけど別に似てはいなかった。どこか懐かしさのある雰囲気は昭和歌謡っぽくはある。

6 Prof. Radio

 ドリフをほぼ知らないので、後からポロロッカして「これか~!!」となった(なんかおしゃれな金管の音だと思ってたのに)。これを調べる過程でドリフが結構軍歌の替え歌(カバー?)をしていたことなどを知る。元ネタ(ドリフ)の元ネタ(軍隊小唄)に元ネタ(ほんとにほんとに御苦労ね)があるなんて聞いてないよ!
 前の曲からのつなぎが「A」の「あすなろ~シャングリラ」を彷彿とさせる。

7 Upside Down (Album version)

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 はい好き~!!! ストリングスの入った曲に外れなし。知らんけど。電気とかぜんぜん知らんころにアニメ「空中ブランコ」見てたけど(「モノノ怪」が大好きなのと、そもそも奥田英朗作品が好きなので)、その頃からなんとなく嫌いではなかったように思う。よく覚えてないけど。
 シングルと比べて音のバランスがかなり変わっていて、特にAメロの高音パートの声が大きくなってるのがいい。なぜならこの声が好きだから!
 シングルでカップリングになってた「Shangri-la」のリモデル版は質の良い「Spring Rain」のレコードをサンプリングし直したものだそうだけど、あのひとつひとつの音がパキッとした今風の「Shangri-la」と「Upside Down」はとっても相性が良くてカッコいい。ただ「Shangri-la」に関しては元バージョンのレトロな響きもとても好きで、曲単体で見れば元バージョンの方が雰囲気があって好きです。どうでもいいよ。
 ストリングス編曲の弦一徹さん、00年代のポルノグラフィティにも関わっているらしい(Wikipediaを見た)。編曲なのか演奏だけなのかまでは調べてないけど、聞いてた曲があるとホオ~と思う。思うだけで別に他にはなにもないんですけど。

8 Oyster (私は牡蠣になりたい)

 こういう曲をイタロディスコって言いますか? 違う? ほんと分かんない。
 「懲りたままここにたどり着く」の「経験と言えるものは恥さらし」の続きもの感。「中身は無いでしょう でも何かみんな歌うでしょう」に見透かされてる感じが面白い。歌うよ、だって言葉が気持ちいいんだもん。

9 電気グルーヴのSteppin' Stone

 例によって元曲を知らなかったのでググった。
 なんで突然こんな曲?って思うけど、アルバムを通して聞くと不思議としっくりくる。アルバムやライブの曲順に勝手にストーリーを感じて感動するタイプのオタクなので、BPMが変わる最後のこれがエンディング曲のように思えて、「あ~いい映画だったな!もう1回見よ!」って気分になる。そしてデッカいシャツの歌へ戻る。