コントラスト/秦基博(2007)
きっかけはスガシカオ(オフィスオーガスタ時代)。ラジオで聞いたんだったかゲストで出てたんだったか覚えてないけどそのへん。スガシカオの話もしたいね! もちろんPARADE以前までの話しかしません!
1 色彩
なんかもう初夏って感じ。
ちょっと泥臭いというか、青臭いというか、生々しいにおいがあるというか、さわやか繊細と思わせて結構ネチッとしてるのが魅力だと思ってたから、「ひまわりの約束」がアホみたいにいろんなところで使われてるさまをオォ……と思って眺めてた。ついに農薬使い出したか……
2 シンクロ
夏になった。THEメジャーデビューシングル曲。
3 鱗
みんな大好き亀田さんアレンジだよ! 難しいことはさっぱり知らないけど「シンクロ」よりもぐっと世界が広くて、キラキラしてる感じがする。
初夏から夏が来て夕立が降って、そして水の中に入るこの流れ綺麗で好き。
「泳いでいけ 君のもとへ 君のもとへ」という表現が好き。走っていくのでも飛んでもいくのでもなく泳いでいくところが好き。
「たとえどんな痛みがほら押し寄せても」のせいで、どことなく人魚姫のイメージを重ねてる。そのせいで、サビのちょっと力強すぎる歌い方にヒリヒリした痛みを感じる。好き。主人公の想い、必ずしも叶うとは限らなそうなところがいい。「君」はきっと年上の女性です(思いこみ)
4 君とはもう出会えない
正直に告白しますと連呼がくどくて受け入れられなくて、音源をプレイヤーから消してしまっています。申し訳。
5 トレモロ降る夜
きらきらしてかわいい歌だけど、実際に関わることになったらヒロインを救えるのは俺だけだ系勘違いマンになって絶対めんどくさい男だと思う(悪口)
もしこれを平井堅が歌ってたらもっとこう、アレになるんだろうなっていうアレ。
6 Lily
トレモロとの温度差で風邪ひいちゃう。なんでこの曲が「evergreen」に入ってないんですか!?
Aメロのさりげない韻の踏み方が好き。踏もうとしたものなのかどうか知らないけど。
窓枠で「き」り取られた「よる」を 「き」みはずっと眺めている
ねぇ「き」のうをトレースした「よう」な 「きょ」うが また終わろうとしてるよ「は」なびらの様に床に散らばる
「は」がしてしまったもの
ところで百合の花弁って6枚だと思ってたんですけど、3枚らしいですよ。
7 青い蝶
アルカディア・ベイは無関係です(ライフイズストレンジ)
元ネタの映画があるそうだけど、それにしたってえらいドストレートなイメージソング作ったなという感じ。映画のレビューに「虫が嫌いなので☆1」みたいなのがあって世界の広さを感じた。
豪華すぎるストリングスがちょっとやかましく感じられて、弾き語りバージョンの方が好き。
8 つたえたいコトバ
どれもめんどくさい男ならこういうめんどくささのほうが好きです(個人の好みの問題)
中学生かなあ。
9 僕らをつなぐもの(Contrast Ver.)
冬のイメージが強いんだけど、今年も咲いた「あの花」ってなんでしょうかね。別に冬だけの風景じゃないのかな。
自分がスガシカオからここに辿り着いた理由がこの曲とか「Lily」にあると思ってるけど、この歌詞をどんな方向に解釈するかはその人の性格による気がする。わたしは彼らの未来は「夜空ノムコウ」的であると感じています。
10 赤が沈む
粘度がたか~い。なんたって「油彩」だもんな。重てえな。好き。
この曲の歌詞の「くらい」と「ふかい」以外の気持ちいいところは「沈む」と「歪む」です。
空が燃えていたとしても、底なし沼に沈んでいってる最中だし、たぶんしばらくは「僕も残さず焼き尽くして」はもらえなさそうだな。自分が歪んでることに自覚的で、かつそれを汚くて不快だと感じられていればまだ大丈夫ですよ(根拠なし)
この曲は遙か4那岐の歌だと思ってたけど、泣いたように笑いながら「赤」を追いかけるところは下天信行っぽくもある。イメソンオタク女見てる~!?
11 トブタメニ
このアルバムはとにかく飛び立ちたがり。THEメジャーデビュー。