聞いたCDの感想を書く

個人的な感想を個人的な言葉で書くだけ 中身はマジでないです

フィクションを科学する/アルカラ(2010)

フィクションを科学する

フィクションを科学する

出会った時期:2012年9月

 確かなんかの音楽チャンネルのなんかのフェス特集で「キャッチーを科学する」かなんかを聞いて「なんだこのバンドは?」と思ったのが始まりだったような気がする(あいまい)
 キャッチーなフレーズの連続なのに、どこか昭和っぽいというか、哀愁漂うところが好き。
 アルバム全部聞いたわけじゃないから偏った印象だけど、このアルバムはすごく取っつきやすくて好き。あとなんか異常に学校のにおいが濃厚なアルバムです。私は学校は嫌いです。
 メンバー云々に関しては、私はファンといえる立場にはないのでファンの方々にお任せします。

1 授業参観

 もうイントロの1音でワクワクする。
 かつてジャジーな授業参観の歌なんてありました?
 ましてサビで「厚化粧~!」なんて高らかに歌うジャズ授業参観の歌なんてありました?

2 キャッチーを科学する

 間違いない1曲。カラオケでよく歌う。ライブ映像も入ってるし……
 難しいことはわかんないからとにかく曲を聞いてくれ! 楽しいから!
 歌詞的な部分で好きなところは「そこに世間体を足して 出来る臙脂色のカクテル」です。歌詞的な部分で引っかかってるところは「何故ゆえ」という謎の言葉です。

3 大久保のおばあちゃん

 本作のババア枠(ババア枠じゃないです)
 ババア枠だから陽気な曲かと思わせて(ババア枠じゃない)、「女優」以降の曲への導入のような曲。
 雨は別にどこに降ったって同じなのに、都会に降った途端にメランコリーなモチーフになるのが不思議ですね。雨の田んぼには切なさ感じないもんな。

4 女優

 このアルバムで一番好きな曲。「泣くシーンはひとつも無い 笑うしか出来ない役さ」。この歌詞で、この音で、タイトルが「女優」であるところが非常にいい。好き。
 「誰か泣いている都会の雨の中」を抜けて、「舞い上がれ 空は何色?」と問うんですね。

5 はてな

 イントロのギターだけでなんか星が見える感じがするのがいいよね(語彙)
 歌詞は言葉の通り取るのがいいのか、意味を考えて受け取ってもいいものなのか分からない。けど、なんか、すげ~輝いてみえる人の輝きも、リアルタイムじゃないのかもなぁって思うときありません? わたしはあるんですけど……(国語教育の敗北)

6 化学準備室

 メインギターのように振る舞うバイオリンがいい。

7 スーツ姿の魔法使い

 「あの日のかすり傷が致命的症状になって」のくだりめちゃくちゃ好き(好き)
 過去は総じて切ないものです。

8 花束を抱えて

 「女優」のアンサーソング。これのなにが良いって、もうすべてはタイトルです。「花束を抱えて」。抱えるほどの花束ってマジでデカいし平気で1万円くらいするよね(台無しインフォメーション)
 「女優」との雰囲気作りの違いもとても好き。曲調も歌い方もね! いいよね!
 「カーテンコールの途中 泣くかもしれない」に対して、「今日最後のステージで流す涙と共に受け止める」と言い切っているのもいい。
 土を掴んだ彼女の手に、過去に戻ってズルして逃げることもなく、何も変わらないままの、花束が渡るといい。
 ポエムはここまでです。ありがとうございました。


(**9 自然)
 トキメキメキメキィ!
 シークレットトラックはいつもアルバムとガラッとキャラを変えてくるので楽しい。
 サビで視野がガバッと広がって、突然風通しがよくなる構成が面白くて好き。
 我々は世界を必死に定義してサイエンスに絡みつかれながら、それでも人智を越えた化学反応の存在を信じ続けていくんです。
 すみませんポエムはここまで続いていました。おわり。